「鬼門中の鬼門」での勝利(10/2 C大阪戦)
昨日(10/2)はアウェイでのC大阪戦でした。午前中に用事があったため、スカパーで観戦しました。
C大阪ホームの試合でエスパが最後に勝ったのは’98年。その時は関西在住だったため、現地で観戦しました。オジーの最終年で1st.stageの優勝を磐田と争っていた時で、特に苦戦する事もなく勝ったという記憶があります。が、それからずっと勝ってなかったわけですよね。長居(現ヤンマー)でも、長居第2でも、キンチョウでも。また、ゴトビ元監督の時はひたすら虐殺されまくった場所でもあるので、余計に印象が悪いわけです。昨日の勝利は、そんな中でもめげずに応援に駆け付けた方々に少しだけサッカーの神様が微笑んでくれた、そんな試合だったんじゃないかなと思います。
<明治安田生命J2リーグ 於 ヤンマースタジアム>
清水エスパルス 2ー1 セレッソ大阪
暑さのせいもあってか、決して褒められる内容の試合ではなかったと思います。ただ、大きな自信につながる勝利でもありましたね。
試合の入りは悪くなかったと思います。特に石毛の動きが精力的で、いきなり相手の左サイドのウラをとってのクロスとか、中央でのパス回しからのフィニッシュとか何度かいい形で顔を出していました。ただ、いくつかのチャンスを決められないでいるうちに、暑さとC大阪の人をかけた守備の前にだんだんとスローダウンさせられてしまい、前半終わり際にオフサイドだったもののゴールを割られるなど少しずつC大阪ペースになってしまって、イヤな感じで前半を終える事になりました。
後半になると、C大阪の前からのプレスがより積極的になっていき、それに対してなかなかボールをつなげられなくなり、C大阪に押し込まれる展開になっていきました。こちらは久々のスタメンの元紀が山口、ソウザの両ボランチに潰されて機能せず、前半は良かった石毛も次第に守備に追われるようになってしまい、攻め手が作れない時間が続きました。それでもC大阪の攻めにそれほどキレがなかったのでどうにか凌いでいましたが、71分に直前に入った村田のウラを突かれて失点。正直「またかよ」と思いました。が、幸いだったのは、C大阪が数年前のようにイケイケドンドンにならず、守備に重きを置いてくれた事。これにより逆にウチがボールキープする時間が増えました。ただ攻め手がないのは相変わらずだったのでなかなかシュートチャンスを作れずにいましたが、ここで小林監督が機能していなかった元紀をスパッとあきらめて金子を投入したのが2つ目の勝因かなと。さらに北川を入れて1ボランチにすると、89分に金子のスルーパスに北川が抜け出して同点に。さらに90+4分に金子とのワンツーでスペースを得た白崎のゴラッソで勝ち越し。本当に、貴重な勝利を手にする事が出来ました。
勝ちはしたものの、課題が多く出た試合ではありました。何より考えないといけないのは、元紀が機能しなかった事ですかね。元紀もあちこちで顔を出してくれますが、金子ほど動くタイプではないから、その分捕まりやすかったかなと。テセとのコンビも機能しなかったし、彼を今のチームにどうフィットさせるかは、右サイドをどうするかと並んで喫緊の課題かなと思います。やはり彼のここ一番での決定力は捨てがたいですから。また後半、相手が前から来ていたとはいえ、なかなかボールをつなげなかったのも、考えていかなくてはいけないでしょうね。来年J1で戦うつもりなら尚の事。守備に関しては1失点したとはいえそれほど崩される場面はありませんでしたが、同点にした直後のCKで茂庭にどフリーでヘッドを打たれたところは修正しないと。セットプレーでの守備を締め直す必要があるかなと思います。
ただ、先制されてもあきらめる事なく、最後まで勝ちにいって最後に勝利を手にできたのは、大いに評価していいと思います。こういうメンタリティはここ数年はなかったですからね。また元紀不在の間に穴を埋めていた金子、北川といった選手達が結果を残したのも大きいですね。小林監督が辛抱強く使い続けた成果が出てきている感じで、小林監督もそういう感触があるからあっさり元紀を下げる事が出来たのだろうと思います。チームが確実に底上げされてきている事を実感できた試合でした。
この勝利は大きいですね。重要視していた松本、C大阪との連戦が連敗で終わっていたら、単純な勝ち点勘定だけでなく、メンタル面でも悪い影響を与えていたでしょうから。この後戦う相手もクセ者ばかりだし(というか、想像以上にJ2はキツいリーグだと、戦うたびに思います)、苦しい展開になる試合もあるでしょうが、前々節の水戸戦に続いて終盤に逆転してみせた事は大きな自信になると思います。その自信を胸に残り8試合戦っていって欲しいと思います。
次は久々にホームに戻っての町田戦。これまたアグレッシブでやりにくいチームとの対戦です。楽な試合にはならないでしょうが、また最善の準備をして臨んでほしいと思います。
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