引き立て役になったけど(8/7 札幌戦)
昨日(8/7)の札幌戦を見に、北海道へ行って来ました。北海道へ行ったのは初めてです。しかも何を血迷ったのか陸路を使って行く事にしまして、東京から東北・北海道新幹線で新函館北斗へ行き、その後在来線の特急で札幌まで。東京を出たのが6時半で、札幌に着いたのが14時半頃。さすがに疲れました。
ただそれに乗った甲斐はありました。まあ新幹線はトンネルが多いのであまり面白くないですが、在来線特急に乗ったらほどなく大沼のそばを通るし、他にも洞爺湖近くの海岸はきれいだったし、緑が多くて北海道の雄大さを断片的ながら感じ取る事ができました。これは空路では味わえないかなと思います(オススメはしませんが(汗))。札幌に着いてからも海鮮料理やラーメンは美味しかったし、大通り公園は賑やかだったし、楽しい2日間でした。あの試合以外は・・・。
<明治安田生命J2リーグ 於 札幌ドーム>
清水エスパルス 2ー3 北海道コンサドーレ札幌
試合結果は、とにかく「悔しい」の一言です。それ以外はありません。ただ、だからと言って選手達を無下に責める事もできない、という感情もおきたという複雑な試合でした。
この日は堅守の札幌が相手。先制されたらかなり厳しくなる。それは選手達にもわかっていた事でしょう。が、その割にはフワッとした入りになっちゃった気がします。特に守備面でそれを感じました。最初のうちは相手に当たり負ける事が多かったし、相手が五分の確率で上げてくるロングボールをあっさりキープされる事も散見されました。1失点目もその流れからあっさりウラをとられて失点。その後、次第にフィールドプレイヤーは相手の当たりとかにアジャストするようになって、相手が時折人数をかけて攻めてきても落ち着いて対処できるようになりましたが、杉山力は動揺したままだったのでしょうね。前プレが厳しかったとはいえ、あんなところに蹴っては話になりません。正直、この2失点目で僕は「終わった」と思いました。ただ選手達はそんな事は全然思っていなかったようで、後半はマイボールの時間が増えた事で守備の時間が減って、それほど危険な場面は作られませんでしたが、やはりスキはあったのでしょうね。同点になって相手がジュリーニョを入れて再び攻撃に出てきた時もイケイケドンドンのノリでいってしまって、その分リスクマネジメントがおそろかになって、あの3失点目につながったわけです。GKと最終ラインとの連携は最後までおかしなままだったし、守備面に関しては反省するところが多い試合でした。
ただ、攻撃陣はそれを補って余りある戦いをしてくれました。最初は相手の激しいプレスにとまどう場面もありましたが、次第にアジャストしていって、いつも通りの攻撃を札幌相手にも見せてくれました。河井、竹内を中心に、そこへ枝村、白崎が入ってゲームメイクをして、最後はサイドで勝負を仕掛けるのが基本パターンですが、そこに意外とボールウォッチャーになりやすい札幌の最終ラインを狙って、早めにアーリークロスを入れたりウラへ入れたり、かと思えば前のバイタルエリアを使ったりと、バリエーションのある攻撃を仕掛けていきました。前半の後半くらいには2回くらい「あともうちょっとで崩せたのに」って場面があったし、後半も時間をかけて攻め続ける事で、どんどん札幌守備陣を混乱に陥れていきます。得点の前にも2回くらいポストに嫌われる場面があったし、同点に追いついた時は「もしかしたら」という気持ちになりました。まあそれが仇となって、同点に追いつく前にもあった危ないボールロストをつながれて決勝点につなげられてしまうわけですが、攻撃陣に関しては80~90点をあげてもいいんじゃないかと思います。
まあこの試合の敗因を個人になすりつけるのは簡単です。ズバリ、杉山力とビョン・ジュンボン。杉山力は1、3失点目の飛び出しが甘かったし、2失点目は全く擁護不可能。ビョン・ジュンボンも1、3失点目は相手FWに簡単にウラをとられてしまっています。2人ともこの先スタメンを外されても文句はいえません。ただ、特に1、3失点目については、攻撃陣のボールロストの仕方とかその後のカバーの仕方にも問題があったと思います。そういうリスクマネジメントをおろそかにしたから、そういうのを逃さない札幌にしてやられたとも言えるので、そこはチーム全体として反省し修正していかないといけないでしょう。
これでJ2優勝はほぼ不可能になりました。順位も6位に落ちて、プレーオフ圏内維持も楽観視できません。しかもJ1昇格をほぼ手中にしたような札幌の完全な「引き立て役」になってしまった事は本当に悔しいです。ただ、札幌とはホームで4節に当たって、その時は札幌の狡猾さの前にミスを連発して、完敗しているんですよね(その時の観戦記はこちら)。その後約4か月後に再び戦ったわけですが、失点こそ前の試合と同様の自爆ですが、攻撃に関してはすごく成長を感じ取る事ができたのです。何せ26試合でわずか14失点しかしていない札幌から2点とったんですからね。しかも前述のリスクマネジメントのとことかラストパスの精度とか、まだまだ成長できる余地はたくさんあります。だから、甘いかもしれませんが、この先同じように伸びてくれればと考えればJ1ストレートインもあきらめる必要はないと思います。そのためにも今は切り替えて、目の前の試合を粘り強く確実に勝ち切って欲しいです。
次は木曜日。アイスタ日本平での長崎戦です。相手はかなり調子いいらしいですが、こちらも負けてはいないはず。明日明後日で万全の準備をして欲しいと思います。
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