折り返し初戦は快勝(7/10 熊本戦)
昨日(7/10)はアイスタ日本平での熊本戦でした。
試合後、熊本の選手達が募金等の支援に感謝する内容の断幕を持ってエスパ側のゴール前やバックスタンド、メインスタンドに挨拶に来て、それに対してエスパゴール裏を中心に「ロアッソ熊本」コールと拍手で応えました。もちろん僕も拍手しました。今の彼らは熊本の人達の想いを背負って戦っていると思います。そこから考えるとこの日の結果は本人達にとって不本意でしょうが、彼らの力はこんなものじゃないと思うので、めげずに戦って欲しいと思います。
<明治安田生命J2リーグ 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 4ー0 ロアッソ熊本
コンディションの差がウチに有利に働いたのは間違いないと思います。やはり2週間で5試合をこなしている熊本とウチとでは差があるでしょう。ただ、それを差し引いたとしても満足のいく試合を見せてもらう事ができました。
まず攻撃が非常に機能していましたね。熊本は疲労を考慮して5バック気味で守ってきましたが、それに対して落ち着いてサイドを変えたりしながら揺さぶってチャンスを作る事ができていました。ここ数試合と同じボランチの2人がまさにポジション名の通りつなぎ役をきっちりこなし、そこに両サイドの枝村や白崎が絡んで、さかんに相手守備陣に穴を開けようとし、それが白崎の見事な先制点につながりました。後半は途中から北川、村田を入れてスピード勝負も披露し、熊本守備陣を何度も切り裂いて、北川の2ゴールにつなげました。で、全般を通して印象的だったのは、ボールの動きに対して3人目、4人目がどんどん連動して動く姿が見られた事。くさびのパスをスルーして次に受け直す事を狙ったり、3人目の動きを見越してダイレクトでパスを出したり、というのが何度も見られました。まあ失敗する事も多かったですが、少なくとも4,5月はこういう動きはなかなか見られなかったので、チームの成長を感じ取る事ができて良かったです。これは続けて欲しいですね。
守備に関しても、ほぼ安心して見ていられました。この日は久しぶりに角田が入って犬飼とCBを務めましたが、彼らを中心にブロックを高く保ち、相手に自由を与えませんでした。また最終ラインだけじゃなくてチーム全体の守備への意識が高く、それが攻から守への切り替えの早さにつながっていました。1点目もいったんボールをとられたのを素早く奪い返したところから始まっているし、ボールロストした時の全体の戻りも早くて、熊本にカウンターの機会を与えませんでした。結局、相手に与えた決定機は、終了間際にダイレクトでGKと最終ラインとの間に浮き球のパスを出されてそこに飛び込まれた時くらいで(その時も力裕が素早く反応して事なきをえました)、それ以外はチャンスを広げられる前に対応できていました。前節は2失点しましたが、守備に関してもいい感じで仕上がってきていると思います。
もちろん課題はあります。特に後半、くさびのパスの味方への落としのところで周りと息が合わずにボールロストしてしまう場面が多かったのは反省しないといけないですし、前半に先制するまでの時間帯にもう少し勇気をもってタテのパスを入れて欲しかったかなと思います。また、相変わらずセットプレーから点がとれていないのも何とかしたいですね。この日は枝村がプレースキッカーを務めるなど試行錯誤しているみたいですが。あと守備に関しては、この日はそのような場面はなかったものの、前節みたいにドリブルで仕掛けられた時にズルズル下がり過ぎる事がないかというのも引き続きの懸念材料です(だから角田には期待しているんですけどね。犬飼のしつけ役として。)
ただ、前述した3人目、4人目の連動した動きなど、チームは確実に良くなっています。そこは自信を持っていいと思うし、その自信を胸にして戦う事ができれば、そう簡単に負ける事はないはずです。もちろん今の成長曲線を止める事なく、という前提条件はつきますが、この流れを止めなければ目標達成にも自然とつながってくるんじゃないかと思います。
次はアウェーでの愛媛戦。この愛媛戦を皮切りに、一巡目で勝ち点を落としたチームとの対戦が5つ続きます。愛媛は守備が堅いし、アウェーなので簡単にはいかないでしょうが、自信を持って戦って勝ち点をもぎ取って欲しいと思います。
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