薄氷を踏むとはこの事(6/8 町田戦)
昨日(6/8)の試合ですが、現地へは行かずにスカパーで観戦しました。貴重な首都圏での試合ではあったのですが、平日に初めて行く場所、しかもアクセスはあまり良くないとウワサに聞いていた場所に行くのはちょっと不安だったので。時間もキックオフに間に合うかはかなり微妙でしたしね。
試合が終わった時は、喜びよりも疲労感の方が大きかったですね。後半はずっと攻められっ放しだったし、ラスト5分にはパワープレーを仕掛けられて、いつ決壊するかヒヤヒヤしてました。それだけに終わった瞬間はドッと疲れが出ましたね。選手の中にもピッチに倒れ込む選手がいたし、さぞや疲れた事と思います。
<明治安田生命J2リーグ 於 町田市立陸上競技場>
清水エスパルス 2ー1 FC町田ゼルビア
率直に言えば「ただ勝っただけの試合」です。内容的には町田に上回られたし、こちらは課題がボロボロ出た試合でした。
前半の入りは悪くなく、15分頃に白崎のダイアゴナルの動き出しからPKをもらって先制したまでは良かったと思います。問題なのはその後も同じようにバランスを取りながら戦うのではなく、妙に消極的になってしまった事。それによりこの試合の時点で2位の町田の攻撃をモロに受ける事になり、次第に町田にペースを握られるようになってしまいました。また、この日も前節と同じメンツで最終ラインを組んだわけですが、前節と同じように最終ラインが深くなってしまい、余計に相手にスペースを与える事になってしまいました。何とか前半はリードして折り返す事が出来たものの、守備のゾーンを全体的に上げないと相手の勢いのある攻撃にやられるぞと思ってみていました。
後半も入りは悪くなかったです。基本的には専守防衛の姿勢は変わらなかったのですが、最初の10数分かはブロックを作った上で中盤にボールが入ったところでつぶしにいくという守り方が出来ていました。しかし数人で囲みながらボールを取れない場面が散見され、それにより自陣深くまで攻め込まれる場面が出ると、やはり最終ラインがズルズル下がり始め、それによって中盤と最終ラインとの間にスペースが出来て、そこにボールを入れられては簡単に前を向かれる場面が何度もありました。途中からはサンドバック状態でいつ点を入れられるかわからない感じだったし、実際PKを献上して1失点を許しましたが、その前の80分頃の北川の見事な動き出しとトラップによるゴールが決勝点となって、何とか逃げ切る事が出来ました。
まあ本当に「勝っただけの試合」でしたね。次につながる事といえば「首位との勝ち点差を7に縮めた事」と「力裕が調子を取り戻してきている事」、「北川が自分の自信につながるゴールを決めた事」くらいでしょう。あとは課題だらけです。特に守備面は前節と同じで最終ラインが下がり過ぎです。解説の水沼さんは「犬飼はラインを上げようと周りに伝えている」というような事を仰ってましたが、とてもそんな感じには見えなかったですね。クロスへの対応もこの日は悪くて、4回くらい流れの中からフリーでヘディングシュートをされているし、「犬飼とビョンのCBコンビでは心もとない」という思いをより強くしました。次は角田か三浦を使って欲しいです。攻撃にしても、バタバタしっ放しの守備に引っ張られたところはあるでしょうが、4本しかシュートを打てていないし、守っている時にとうカウンターを仕掛けるかというイメージが共有されていない感じがします。元紀は重傷で当分彼抜きで戦わないといけないし、課題は山積みだし、で踏んだり蹴ったりです。
ただ、昨年や今年のこれまでの試合では、ああいう展開になると殆ど勝ち点を落としていたと思うので、それを最後のところで身体を張る事によって勝ち点3を手にしたというのはチームにとっていい財産になるかもしれません。町田の全体的にラフなプレーにもよく我慢しつつ球際で負けなかったし、「これぞJ2」という試合で勝てたのは大きいかもしれないです。まあ何度もこんな試合を見させられるのは御免ですが、この感覚を忘れないで欲しいですね。
次はホームに戻って横浜FCと対戦します。元紀の抜けた穴をどう埋めるのか頭の痛いところでしょうが、元紀のためにもこのまま勝ち続けて欲しいです。
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