「原点」に返っての勝利(5/28 群馬戦)
まさに「文句のつけようのない勝利」でした。久々に本当に安心して見ていられましたね。
この試合に向けての練習では、もう1度守備の約束事を確認したと聞きます。主なポイントとしては「ボールを持たれている時に良いポジションをとる事」「コンパクトなブロックを保つ事」の2点です。それがこの試合ではきっちり表現されていました。ボールを奪われたらボールホルダーにプレッシャーをかけつつ素早く自分のポジションに戻って4-4-2のブロックを形成し、それをコンパクトに保ちながら前からパスコースを消しつつプレッシャーをかける事が出来ていました。時折タテパスを入れられても選手間の良い距離が保たれているので、素早くタテパスの受け手を数人で囲んで次への展開を許す事が殆どありませんでした。サイドチェンジにも落ち着いて対処できていたし、結局相手に与えた決定機は前半1度、後半2,3度くらいで、殆ど相手につけ入るスキを与えず完封勝利。この姿はまさにリーグ戦開幕当初に見せていた守備なので、この形で再びクリーンシートで勝てたのは大きいと思います。
攻撃に関しては何と8点もとったのですが、点の取り方が多彩だったのが良かったですね。初めてCKから2得点したのはもちろん、1点目は最終ラインからのロングフィードによる崩しですし、4点目は自陣からの白崎の見事なドリブルによるカウンター、5点目と8点目は自陣から素早くタテパスをつないでのサイドからの崩し、6点目も松原のボール奪取からのカウンターで、7点目は前でボールを奪っての村田のビューティフル・ゴールと様々な形から点をとっています。で、共通して言えるのは、セットプレーからの2点は別として、基本的にはどれも「良い守備」からリズムを作って、それを「良い攻撃」につなげたゴールであるという事です。やはり選手間の距離が良い状態で保たれているからそこからのつなぎもスムーズにでき、結果としてノッキングを起こす事なくスムーズな攻撃につなげる事が出来ていました。「良い守備から良い攻撃につなげる」というのは、これも開幕後の数試合はできていた事なので、それをこの試合で思い出す事ができたのは良かったですね。
あと1番良かったのは、選手達が1対1で負けずにファイトして、それを90分やり続けた事ですね。ここのところ球際で負ける事が多くてそれが結果が出ない事につながっていると思っていましたが、同じ事を選手達も感じていたのでしょうね。この試合に関しては1人1人が球際で頑張ってくれました。集中も最後までほとんど途切れる事がなかったし、90分間自分達がやろうとしていたサッカーをやり通すことができたのは自信になるのではないでしょうか。
まあこの試合に関しては「出来過ぎ」の感もあります。遅攻にさせられた時に相手のブロックをどう崩すかという課題も持ちこしのままですし、この試合を受けて対戦相手が引き気味の戦いをしてくる事も十分考えられます。しかし、この試合で見せたようなシンプルなつなぎによる攻めで相手がブロックを作り切る前に攻めるとかいくつかヒントになりそうな点もこの試合では見えましたし、何より「良い守備から良い攻撃につなげる」というチームの「原点」を忘れる事なく戦えば、少なくともそう簡単には点はとられません。選手にはこの試合で得た「感覚」を忘れずに、今後も戦っていって欲しいです。
次はアウェイで水戸と対戦します。大勝した後は気が緩みがちですし(現に今日の大学との練習試合では、そのせいかわかりませんが負けたようですし)、その意味でこの試合は重要です。より気を引き締めて臨んで欲しいですね。
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