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2015年10月20日 (火)

なぜ降格の憂き目にあったのか・考察その1

 10/17の仙台戦から数日が過ぎました。

 既に多くの専門誌や地元紙などで表題のような分析がなされていますし、公式HPの10/18付の記事できちんと自クラブのどこが問題だったかが書かれているので、余計かもしれませんが、改めて自分なりに「なぜJ2に降格したのか」を考えてみましたので、それを本ブログでいくつかの項目に分けて書いていきたいと思います。少し長くなるかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

1.前監督の辞任が遅すぎた事

 ’11年から就任したゴトビ監督は、オランダ式のサッカーを持ち込もうとしました。簡単に言えば「守備はオーソドックスなゾーンディフェンス、攻撃はウイングを活用したサイド攻撃主体」というものです。攻撃ではリスクのあるパス回しを嫌ったため攻めが硬直化しがちでしたし、守備では広島や浦和のようにパス回しがうまくて最終ラインからのフィードも正確な相手にはあっさりゾーンを突破されて失点を重ねましたが、失礼な言い方ですが、パス回しがそれほど上手くなくフィードの精度がそれほどでもない相手には、ゾーンディフェンスでハメてボールを奪いショートカウンターを食らわせる事も出来ていて、そこそこ勝ち点を重ねる事が出来ていました。

 が、選手に対しての態度が時に非常に厳しく、'14年の5月から7月まで全く勝てなかった事などでさらに監督と選手との溝が深まってしまい、それを憂慮した強化部はゴトビ監督を解任し、後任には当時ユースの監督をしていた大榎氏が就任しました。

 大榎前監督は、特に攻撃において選手にかなり自由にやらせるようになりました。それによりハマった時には面白い攻撃を見せるようになりましたが、守備において前任者のやっていたゾーンディフェンスを止めてしまいました。それに代わる守備の約束事があればよかったのですが、「ボールを奪われたら5秒間はボールを奪い返しにいき、そこで奪えなければブロックを作って対応する」くらいで、この2つを連動させるための約束事は何もなし。何より稚拙だったのは、ブロックを作った後誰がボールホルダーをチェックしにいくのかの約束事が非常に曖昧だった事。だからブロックを作ってあとはボールホルダーが動くのを待つ「だけ」という状態が頻繁に見られ、さらにそんな状態でラインだけは上げようとするからウラがスカスカで、結果として前任者以上の失点の山を築き上げる事となりました。

 問題は、そうした事象は去年から出ていたのに、クラブが何もしなかった事です。去年はシーズン途中での就任というエクスキューズがありましたが、今年はシーズン開始から指揮をとっていたのですから守備組織の構築を行う時間はいくらでもあったはず。率直に言って前監督に守備組織を整備する能力がないのは今年の結果を見れば明らかでした。にも関わらず、どういう考え(もしくは圧力)があったかは知りませんが、2nd.ステージ開始前に田坂氏をコーチに加えただけで何もせず、結局7月末に本人が辞任を申し出てようやく大榎体制は終焉を迎えました。

 長々と書いてしまいましたが、この「前監督をギリギリまで引っ張った事」は、クラブ(主に左伴社長および強化部)の大きな過ちだったと思います。

 後任の田坂現監督も、僕はそれほど評価していません。特に終盤戦術がブレてしまった事は残念でした。ただ前監督の残した負債があまりにも大きく、それを補うには荷が重すぎたとも思うので、それを考えるとあまり責める事はできないと思ってます。

2.オフの補強が「補充」でしかなかった事

 ただし、大榎前監督にも擁護すべき点はありました。前半戦、守備陣にけが人が続出した事、そして昨年オフの補強がポジションごとのバランスを欠いた事です。特にSBは吉田が流出したにも関わらず、獲得したのは本来はCBが本職の鎌田のみ(後に福村をレンタルで獲得しましたが)。逆にCBと中盤の真ん中は人が多すぎで、「これはバランスが悪いな」とシーズン前に思ったものです。特にSBは本職の選手がいなかったため、前監督も頭が痛かった事と思います(それと「守備の約束事の欠如」は無関係ですが)。

 思えば’10年シーズン終了後の主力の大量流出以降、オフは毎年主力の誰かが退団してはそれに代わる戦力の補充に奔走するという印象が大きく、後述の制約はあったにせよ、結果的にあちこちの新聞に書かれている通り「その場しのぎの補強に終始した」という印象は否めません。そこは反省すべき点だと思います。

 幸い前述の公式HPの記事の中で、「目指すサッカーを定義し、それに沿った監督やコーチングスタッフ、選手の編成が必ずしも出来ていなかった」等、補強に関する反省点が明確に述べられており、それを是正していく事も明言されています。これまで、クラブとして足りなかったところをこれだけ明確に示した事はなかったと思います。もちろん実行に移されなければ意味がないので、ここは左伴社長を中心に「有言実行」の精神で、強化部のテコ入れをしていって欲しいと思います。

 長くなったので、今回はこのへんで失礼します。

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