急造布陣で勝利(9/7 天皇杯FC東京戦)
試合前に立てたゲームプランを選手達が忠実に実行しきった事が勝因かなと思います。特に守備面は頑張ってましたね。
先週スタメンだったヤコヴィッチと三浦弦を欠いたために大榎監督もかなり悩んで、結局六平を中央に置いた3バックにし、その一角にブエノを抜擢しましたが、この布陣が当たりましたね。F東が2トップという事で、平岡とブエノが2トップを抑えて六平がカバーする形になったのですが、役割が最初から明確だった事で、迷いなく自分の役割を遂行できたんじゃないかなと思います。ブエノは前に入ってくる2トップを確実に抑えていたし、六平もカバーリングをソツなくこなしていました。また3バックの周りも、サイドの吉田とキジェ、真ん中の本田、石毛、水谷が自分達のゾーンを抑える事で、力のあるF東攻撃陣を上手く封じる事ができました。もう1つ良かったのはボールを奪われてからの反応が早かった事。何度か奪われたボールをすぐ奪い返す事が出来ていました。もう少しブロック全体を上げる事が出来ればという課題はあるのですが、守り方については少しずつ形になってきているかなと思います。
攻撃に関しては元紀と俊幸の2トップにしてきたわけですが、これも機能してましたね。2人が前でボールをおさめる場面を多く作る事で、時折危険な場面を作り出し、そのうちの2回を得点につなげる事が出来ました。あと良かったのは、ポジションを崩して流動的に動いて攻める場面が少しずつさまになってきている事。象徴は2点目の場面で、ゴトビ前監督の時だったらキジェが中に入ってクロスに反応するなんて事はなかったろうなと思います。他にも六平や平岡といった最終ラインが前に攻め上がった場面があったし、真ん中の石毛、水谷はどんどん動き回ってボールを引き出していたし、少しずつ大榎監督のやりたいサッカーが見え始めているかなと思います。もう1点良かったのはサイドチェンジが有効に使われていた事。F東がサイドのスペースを空けやすいという事で特に意識してやったのだろうと思うのですが、結構効いていたと思います。ただせっかくサイドでフリーでボールを受けてもそこからのもうひと工夫が足りないというのは相変わらずでしたね。3バックという事でサイドが不足しがちというのもあるでしょうけど、ここは引き続きトレーニングで磨いていって欲しいなと思います。
F東も怪我人が多いみたいでしたが、それでもスタメンの中盤から前は武藤以外ベストメンバーでした。そんなF東相手に1失点に抑えて勝てたというのは、選手にとって自信になるんじゃないかなと思います。少しずつですがやりたいサッカーの片鱗が見え始めてますしね。まだまだ我慢の時は続くだろうと思いますが、今やっている事を信じて積み重ねていって欲しいと思います。
個人に目を向けると、ブエノが時間がたつにつれて落ち着いたプレーを見せ、持ち味の人への強さを発揮していたのが一番の収穫かなと思います。六平も急造のリベロにも関わらずソツなくやってくれました。水谷も技術の高さと運動量の多さでアピールしていたし、あとは元紀ですね。1点目、DFと駆け引きしながら権田のニアサイドをぶち抜いたシュートは鳥肌モノです。一方で櫛引が相変わらず時折不安定さをのぞかせていたのは気になるところです。ラストプレーは完全に判断ミスだと思うので、反省して欲しいですね。
これで3年ぶりの天皇杯ベスト8。嬉しい限りですが、残留争いに全く関係ないのがアレですね。次はエコパでの浦和戦。厳しい戦いになるのは間違いないですが、この日のように辛抱強く戦って勝ち点をもぎ取って欲しいと思います。
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