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2014年9月14日 (日)

チーム力の差(9/13 浦和戦)

 昨日(9/13)はエコパでの浦和戦でした。

 エコパでのホームゲーム開催は浦和戦だけです。これについてはクラブ側は「セキュリティの観点からそうしている」と明言しています。なので仕方がないとは思うのですが、今回も2万人入らなかったわけで、それなのにエコパを使い続けなければならない事に理不尽さを感じてしまいますね。特に負けた時の帰りが遠くなりますし・・・。

<J1 第23節 於 エコパスタジアム

 清水エスパルス 1ー4 浦和レッズ

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 どちらが試合前のゲームプラン通りに進められるかが、特にウチにとっては重要でした。それが早々に崩れてしまった事が敗因だと思います。

 この日の最終ラインは天皇杯4回戦と同じく六平を真ん中に置いた3バックで、守備時には5-4-1みたいな形になって浦和の攻撃のスペースを消し、ボールを奪ったら元紀、俊幸のスピードを活かしたカウンターを仕掛ける形にして、できるだけ先制点を許さないようにしながら少ないチャンスにかけるというゲームプランだったと思います。先制されるまでは、ノヴァコヴィッチが決定機を外した以外は思惑通りでした。ただ、最終ラインには全くプレスをかけなかったのでサイドチェンジのパスを自由に出されて振り回されており、「これ、最後までもつかな」という懸念がありました。その懸念は22分に予想とは違った形で現実となります。中央を割られて最終ラインが全員後ろ向きで応対する形となり、フォローした森脇にフリーでシュートを打たれてしまいました。この場面、櫛引を責める向きもありますが、シュート上に浦和の選手がいた分反応するのは難しかったと思うので、しょうがないと思います(なお、4失点目については同情の余地はありません)。この失点と、直後に最終ラインのウラをとられた2失点目でゲームプランは完全に崩壊しました。この時点で敗戦は必然だったと思います。

 ただ、最初の決定機をこちらがモノにしてれば勝てたのかというと、そうは思いません。残念ながら両者には埋めがたい力の差がありました。浦和はとにかくサイドチェンジのパスを多用してピッチを広く使い、その上でサイドで数的優位を作って崩すという守備ブロックを崩す時のお手本のような戦いをしてきました。浦和のシュートが少なかったのは単にウチが真ん中で人垣が作って耐えしのんでいたからに過ぎません。また攻守の切り替えに関して、先週の天皇杯で「良くなった」と書きましたが、この日の浦和と比べると全然だなと思いました。個々の力量についても、ウチの選手が単体で寄せても簡単にかわされるし、チーム力の差がかなりありました。この差をゲームプランが崩れた段階で覆すのは不可能だったろうと思います。

 でもチーム力の差を今あれこれ云々してもしょうがないです。向こうはペドロヴィッチ体制になって3年目なのに対し、こちらは新たに土台から作り直し始めてまだ1か月半。比べる事自体無意味です。現状は受け入れるしかないし、今季はもうだましだましやっていくしかないと思うので、もうこの結果はさっさと忘れて日々の練習での積み上げに集中すべきです。むしろ変に自信を失ってアグレッシブさがなくなる事の方が怖いです。何か、鳥栖戦もそうなんですけど、先制される事を恐れるあまりにプレーが縮こまっちゃって、大榎監督就任当初のチームにあったようなアグレッシブさがなくなっている気がするんですよね。選手交代で4バックにしてからの15分間で見せたようなアグレッシブな攻撃をもっと見せて欲しいし、もちろん失点を減らす事も大事なんですけど、それを恐れるあまりにプレーが消極的になってしまう事だけは避けて欲しいなと思いますね。

 浦和戦前の時点で下位にいたチームのうち徳島以外が全て勝ったため、ボトム3との差が一気に縮まってしまいました。もう「まだまだ上位にいける」なんてお花畑のような発想は捨てるべきでしょう。次はアウェーでの神戸戦。厳しい試合になる事は間違いないですが、とにかく粘り強くかつアグレッシブに戦って、少しでも勝ち点を積み上げて欲しいと思います。

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