オフ明けの難しさ(7/12 天皇杯びわこ成蹊スポーツ大戦)
ただでさえ天皇杯初戦は難しいので、それにきっちり勝てた事は評価したいです。90分トータルで見た場合にとても満足できる内容ではないというのはありますが。
前半、びわこ成蹊の方が体力に任せて前からガツガツ来るかなと思ったのですが、思ったよりはボールを持たせてくれて、コンパクトな2ラインのブロックを作って守る形をとってきました。それに対して最初のうちはいい形でシュートが撃てたり出来たんですけど、次第に攻めあぐねるようになってしまいました。真ん中へのタテパスが少ないし、さりとてサイドへ預けてコンビネーションで崩すって感じでもなく、中途半端だったなと思います。この日は本田をアンカーにして中盤の真ん中の枚数を増やしたんですけど、六平は後ろでさばくだけ、石毛はウラへ抜けるだけと動きが単調で、中盤の配置を変えた効果は出ていませんでした。失点する雰囲気はなかったものの、このままだと残業もありうるなと思いながら見てました。
後半はびわこ成蹊がギアを上げてきて、ウチの最終ラインへのプレスを強めてきました。それに慌てたのと前半思うように戦えなかった事への焦りからか不用意なパスミスが頻発し、逆にびわこ成蹊にいつ点が入ってもおかしくないような雰囲気が流れました。特に右サイドのウラを徹底的に狙われていたのは気になりました。ただCKからの浩太の先制ゴールで何とか落ち着きを取り戻し、1度だけワンツーから真ん中を割られてGKと1対1になる決定機を与えましたが、相澤がこれをビッグセーブで防ぎ、75分に投入した村田の投入によって前がかりになったびわこ成蹊のウラを使えるようになって、終盤に立て続けに得点を重ねて、何とかJ1のクラブとしての面目を保ちました。
まあ勝てたのは良かったけど、前半のブロックを作られた時の崩し方の課題と後半最初のドタバタぶりからすると、とても手放しては喜べないなというのが正直なところです。中盤の配置変えはオフ明けから練習で試していたはずのもので、長沢が離脱してから攻撃が機能していない事への対策から行った事のはずなのに、この日に関しては全くといっていいほど機能しなかったのは問題でしょう。後半は石毛をトップに上げてノヴァコヴィッチがトップ下で本田、六平のダブルボランチに戻しちゃうし、リーグ再開後もこの2つを併用しながら調整していかざるを得ない感じで、先行きが不安です。まあ久々の公式戦で試合勘に問題があったのは確かですけどね。守備のところで明らかに試合勘の問題から来る判断ミスが散見されましたし。
あと、後半のドタバタに関して、スタジアムの雰囲気がそれを助長していた面は間違いなくあったと思います。汚いヤジは多いし、前半の最後の方でゴールコールしちゃうし、何だかなぁって思いました。要は大学だからって見下し過ぎなんですよ。大学のチームだから逆にスタミナ面は向こうが上だし、トーナメントだから何が起こるかわからないんだから、もう少し選手達を盛り立ててあげるサポートが必要だったんじゃないかなって思いました。上から目戦な書き方で申し訳ないですけど。
これで天皇杯は無事3回戦に進出。来週からはいよいよリーグ戦が再開します。ちょっとこのチーム状態で川崎と当たるのは辛いですが、ホームですので、何とか勝ちをもぎ取って欲しいと思います。
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