いいとこなし(11/10 川崎戦)
攻守とも川崎の良さばかりが目立つ試合でした。試合中は「せめてドローに」と思って見てましたが、試合が終わってみれば勝つべきは川崎だったと思うし、逆にウチは勝ち点1すらふさわしくない出来でした。
まず守備。GKの櫛引とCBの平岡、浩太はよくやっていたと思います。特に櫛引の出来は出色で、彼がいなかったらもう2~3点ぶち込まれていたでしょう。そういう個人の頑張りはあったものの、チームとしての守備はほとんど機能してなかったといっていいですね。思った以上に前への意欲が高い川崎に対して、単体でプレスにいってはかわされる事の繰り返しでした。今のエスパは前からの組織的な守備が持ち味のはずですが、この日に関しては川崎の方が囲い込みの仕方が上手かったと思いますね。そして狙われたのがウチの右サイド。やはり本職でない石毛ではレナトを抑えるのは難しく、おまけにSBまで上がってくるからもういっぱいいっぱいで、何度も右サイドを起点に危ない場面を作られる事になってしまいました。まあ無理もない事なので、選手交代等でモレかかっている右サイドのケアをすべきだったと思うのですが、前半で選手交代のカードを切ったためかそれもなく、全くなすがままになって疲弊させて終わってしまったのは残念でした。
一方攻撃ですが、守備面以上にいいところがなかったですね。川崎の前からのプレスを恐れて前に蹴ってしまう場面が多かったし、苦し紛れでもラドンチッチに収まればいいのですが、やはりそう甘い相手ではなく、さらに周囲の選手との距離も空いているからセカンドボールを殆ど取れずに相手の攻撃につなげられる場面ばかりが目立ちました。あと目立ったのは、中盤でボールを受けて次の受け手を探しているうちに相手に囲まれてボールを奪われてしまう事ですね。要はボールを引き出す動きがないんですよ。ワンタッチでパスがまわっていく川崎とは雲泥の差がありました。相変わらずサイドの選手同士の連係が皆無だし、個人個人が頑張るばかりで、攻撃に関してはかなりの質の差がありましたね。
やろうとしているサッカーの志向が川崎と必ずしも一致しているわけではないので、あまり比較しても意味がないのかもしれませんが、ただここまでチームの熟成度で差を見せ付けられると「うーん」と思ってしまいますね。ちょっと選手個々の調子が悪かったり相手に対策を立てられると何も出来なくなるというのもずっと続いてますし。ウチも3年間で積み上げてきたものがあるはずなのに、そういうのが全く見えてこなかったのは非常に残念です。川崎とはもしかしたら天皇杯で当たるかもしれませんので、その時こそこれまで積み上げてきたものを見せて欲しいですね。
これで賞金は難しくなったかもしれませんね。リーグ戦に関してはモチベーションを保つのが難しくなりましたが、今週末は天皇杯なので気持ちを切り替えて臨む事ができるはずです。相手の仙台とはここ数年の相性は良いですが決して楽に勝ってきたわけではないし、この日のような試合をしたら絶対に負けるので、気を引き締めて万全の準備をして欲しいと思います。
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