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2013年5月 6日 (月)

GW連戦で連敗(5/6 川崎戦)

 GW最終日の今日(5/6)、アイスタ日本平で川崎戦が行われました。

 5月にホームで5試合行われる事から、クラブはイベントを用意するなどのキャンペーンを展開していました。その甲斐あってか2試合続けて1万6千人以上の観客を集める事ができたわけですが、結果は逆転負け。この試合を見て「また見に来よう」と思った客がいるとも思えず、集客力の回復を図ろうとした営業サイドとしては頭の痛いところでしょう。

<J1 第10節 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー2 川崎フロンターレ

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 はっきり言って「完敗」です。いいところを見出すのが難しい試合でした。

 まず攻撃。先制点の場面での人数をかけた素早い攻め上がりとクロスの質は見事でした。詰めていたのがSBの吉田だったというのも良かったと思います。が、良かったのはそれくらい。大体この先制の場面がエスパの最初の決定機だった事が、それまでどれだけ攻めあぐねていたかを物語っています。例によってタテのくさびのパスが少なくて、サイドへのセーフティなパスが目立っていました。たまにバレーにくさびのパスが入っても俊幸はじめ周りの選手達のサポートが遅く、せっかくチャンスになりかけても結局戻して組み立て直す事が多かったですね。特に1点リードされてからは、ボールは支配するもののサイドへボールを預けてはそこで前を塞がれて後ろへ戻す事の繰り返しで、点の入る気配がしなかったですね。全般通して前の方は動きが少ないし、後ろからの追い越しもほとんどなし。要はチャレンジしてないんですよ、誰も。唯一前へボールを運ぼうとしていたのは竹内くらいじゃないですか。そんな状態で点なんかとれるわけないですよ。

 輪をかけて悪かったのが守備。MDPで書かれていた「連動した守備」はどこへやら。中途半端にチェックにいってはかわされて容易に侵入を許し、肝心の「人をつかまえる事」や「くさびのパスへの対処」もできておらず、ブロックの間に容易に侵入を許してくさびのパスを入れられる事の繰り返し。特に標的とされたのが急造CBの浩太とキジェの間のところで、そこを起点にいつやられてもおかしくない雰囲気になってしまいました。決勝点の場面も、それまでに「そこへ相手を入らせちゃダメだろ」と思うような場面が2~3度続いたあげくに憲剛にあんなポスト付近まで入り込まれてますからね。そりゃ失点しますよ。結局はキャラの不在でバランスを崩してしまった面はあったかなと思います。

 ただキャラの不在を一番の敗因にするのは誤りだと思います。前述の「人をつかまえる事ができていないためにブロックの間に相手の侵入を許してしまう事」や「くさびのパスへの対応が甘い事」は当ブログで再三書いてきた事です。4月はキャラを始めとする最終アインの驚異的な集中力でごまかしてきたけど、要となる選手となる選手がいなかったりちょっと攻撃に比重を移した途端にガラガラと崩れてしまう「砂上の楼閣」程度のものだったという事でしょう。それを自覚できた事がこの試合の一番の収穫なんじゃないかなと思います。

 あと、この日何より腹立たしかったのは、選手1人1人が戦えていなかった事。1対1の競り合いで負けてしまう場面の何と多かった事か。これは戦術以前の話であって、これで勝とうなんてムシが良すぎます。「選手間で話し合って逃げない」と決めたのならシーズン終了までそれを貫き通すべきです。この試合でそうした「気持ち」がほとんど見えなかったのは残念です。

 これで再び負け越し。この後は難しいアウェイでの試合が続きます。この日のていたらくではアウェイでの無敗記録が途絶えるのも時間の問題のような気がしますが、それが杞憂に終わるようにして欲しいものです。

 最後に、負け始めたからといってあまり言いたくはないですが、相手の決勝点の場面の原因をさもボールが2個入って集中を欠いた事に求める監督に、この先も任せていいんですかね。

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