惨い終焉(12/15 天皇杯C大阪戦)
言うまでもなく、今季生観戦した中でのワーストゲームです。しかも今のチームの弱点をモロに露呈させた形での敗戦なので、非常に陰鬱な気分にさせられました。
まず守備。前線からの守備はそこそこできていて、前半は時折C大阪守備陣を慌てさせる場面もありましたが、そこをかわされた後の対応があまりにずさんでした。ディレイさせるでもなくただ寄せるだけで、しかも対応があまりにも軽かったですね。しかも後半時間がたつにつれて足が止まってくるから、あとはC大阪のやりたい放題という感じでした。結局夏場にプレスができなくなったあたりから守備の連動性が失われているんですよね。だからちょっとプレスを外されると相手に無限の荒野を与えるような状態になってしまう。9月のダービーとかリトリートして守れば失点はそこそこ抑えられるけど、先制されてしまうとそうもしていられないから、焦って傷口を広げてしまう。結局シーズン終盤はそこも見えなくなって迷走してしまった感じですね。
ただ、守備だけの問題じゃないです。むしろ重症なのは攻撃面です。
この日は伊藤をCFにしての3トップでした。それに対してC大阪は4-4-2の綺麗なゾーンをしいてきたのですが、それを攻略する工夫が全くありませんでした。3トップは2ラインの間をウロウロするばかりで、ボールを引き出す動きもウラを狙う動きもまるでなし。特に真ん中は壊滅的で、伊藤はほとんど起点になれず、大悟も消えちゃってました。仕方がないのでサイドを起点にしようとするわけですが、右サイドはかろうじて元紀と吉田のコンビネーションで崩そうという動きはあるのですが、左サイドは全く連携ができていないから、キジェは後ろに戻すばかり。おまけにサイドチェンジのパスコースも消されてましたから、打つ手がなかったですね。まあ「何とかしなきゃ」という思いはあったのでしょうから、無理にタテパスを通そうとしたり突破を試みたりするのですが、あっさり奪われては危険なカウンターを受ける事の繰り返し。前半の伊藤の無人のゴールへのシュートが枠にいっていればもしかしたら結果は違ったかもしれませんが、結局同じような結果に終わったような気がします。
などと攻撃時の問題を列挙したわけですが、これらはナビ杯決勝の後からずーっと続いている課題なんですよね。もっと言えば6~7月の勝てなかった時期も一緒だった気がします(当時の方がまだマシだったかもしれませんが)。要は真ん中が機能していないから、サイド「だけ」でパスをまわすばかりになる時間帯が頻発するのです。で、何度も書いてますが、サイド攻撃主体になるのはいいんですよ。ただ、「だったらSBとWGの連携で崩す工夫をしろよ」と思うのです。それがなくて足元でこねくり回すか戻すかしかできないから問題なのです。この日のC大阪の方がよっぽどサイドをうまく使ってますよ。真ん中が機能しないのは能力のあるCFを揃えられなかったからなのでしょうがないとして、両サイドはほぼメンバーでやっていたわけで、にも関わらずこの工夫のなさは何?と思ってしまうし、それはゴトビ監督の能力への疑問につながるわけです。正直「ホントにこのままでいいのか」というもの凄い危機感を今は持っています。
まあ終わってしまった事はしょうがないですし、惨敗でシーズンを終えたのは今季が初めてではないですから、来季に向けて切り替えるしかないとは思います。ただ、来季は相当に危機感を持って臨まないといけないと思うので、「今季1年、お疲れ様でした」などと言うつもりはないです。来年3月の開幕に向けて「死ぬ気で準備しろ!」と選手、スタッフには強く求めたいと思います。
少なくとも「来季に向けての基盤ができた」などというお花畑的な思考でいると、来季泣きを見る事になるでしょう。
※ブログランキング参加中です。
| 固定リンク
コメント
結局、来季の目標はJ1残留です。
投稿: オレQ | 2012年12月16日 (日) 21時09分