まだファイナリストになっただけ(10/13 ナビ杯FC東京戦)
昨日(10/13)はアウスタ日本平でのナビ杯準決勝でした。非常に天気が良くて、富士山も見る事ができました。
今季のリーグ戦で久々に勝ったとはいえ、それまで3年間勝てていなかったF東が相手。また今季の味スタを僕は生では見ていなかったので、正直F東に勝つイメージがなかなかわきませんでした。それが3点とって逆転での決勝進出。嬉しくないはずがありません。ただ表題の通り、まだファイナリストになっただけなんですよね。だから浮かれる事なく3週間後の決勝へ向けて最善の準備をしなければならないと思います。(といいつつ、まだ浮かれてますけどね(汗))
<ヤマザキナビスコカップ準決勝2nd. leg 於 アウトソーシングスタジアム日本平>
清水エスパルス 3ー0(Total 4-2) FC東京
見事に「神経戦」を制しましたね。こういうメンタル・タフネスが求められる試合をダービーに続けてモノにできたのは大きいと思います。
先勝しているF東は、リスクを犯さずに自陣でブロックを作り、押し上げられる時は押し上げてあわよくば1点をとるというような戦いを選択してきました。そんなF東を前に、エスパは例によってなかなかタテのボールが入れられず、「早く1点とりたい」という思いが逆にミスを招く場面も散見され、シュートすら打てない時間帯が続きました。が、セットプレーから浩太が最初に放ったシュートのこぼれ球を俊幸が拾って上げたクロスを元紀がヘッドであわせて先制。ダービーに引き続き最初の決定機をモノにして、立場を逆転させました。2試合続けて少ないチャンスをモノにできたというのは非常に興味深いところですね。これが本物かどうか注視していきたいなと思います。その後は前に出てきたF東に3度の決定機を作られますが、何とか無失点で前半を折り返しました。
後半は、F東の入り方が良かったのもありますが、ウチの入り方が悪かったですね。おかげで後半開始後の5分間は自陣にくぎ付けになり、何度も危ない場面を作られました。特に開始直後のルーカスのシュートは「やられた」と思いましたね。ただこの5分間を紙一重で乗り切った事でエスパにはほんの少しだけ余裕が、そしてF東には焦りが見えるようになりました。エスパは試合開始時にF東がやったように自陣できっちりブロックを作り、その上で中盤で厳しいチェックをかけて自由なパスまわしをさせず、サイドへ逃げても粘り強い対応をして、F東の反撃の勢いを削ぐ事ができました。そしてボールを奪えばF東の両SBのウラを効果的に使ってチャンスを創出。特に2点目は俊幸の絶妙なロングパスと元紀の仕掛けが活きた見事なゴールでした。試合終了間際には交代で入った鍋田がPKを貰い、元紀がこれを決めてダメ押し。まさに「完勝」という試合でした。
勝因は「先制点を奪えた事」に尽きるでしょうね。相手にがっちり守りを固められた中で、なかなか攻撃の糸口がつかめずにいて、正直焦りもあっただろうと思うのですが、セットプレーでのわずかなスキを逃さずに得点できた事は評価できます。この日のように焦れずに相手のスキをうかがって確実にそのスキを突くという戦いが今後も身につけばいいと思います。先制してからは、ダービーでも見せた粘り強い守りが光りました。特に右SBに入った石毛のところは正直不安だったのですが、対面の選手を自由にさせず役目をまっとうしてくれました。左SBも吉田もミスはありましたがよくやっていたし、伝統的にサイド攻撃が得意なF東相手にサイドを自由にさせなかったのは大きな勝因でしょう。後方からのビルドアップがもう少し上手くできるようになればとかいった不満もありますが、トーナメントは結果が全てなので、その意味では最高の試合をしてくれたと思います。
MOMはやはり元紀でしょうね。ハットトリックは見事としかいいようがないです。また攻めに絡む回数は少ないながらきっちり2アシストをした俊幸も見事。やはりこの2人のホットラインはウチの武器ですね。ただこの日は守備陣を称えてあげたいです。前述の両SBはもちろん、安定したセービングを見せた林や最終ラインを統率したキャラと平岡、そして中盤で存在感を示した浩太と村松。みんなよく体を張ってくれました。それだけに決勝に浩太が出場停止で出れないのは本当に痛いのですが。
これで4年ぶり5度目のナビ杯決勝進出。天皇杯もあわせると国立の決勝の舞台に立つのはちょうど10回目になります。が、カップを掲げる事ができたのはわずか2回。あとは悔し涙を流してきました。もういい加減銀メダルはいいでしょう。クラブ創設20年目の節目の年にタイトルを取れるように、繰り返しになりますが最善の準備をして欲しいと思います。
その前にリーグ戦が2試合あります。勢いをつけるためにもぜひ勝ちたいところですね。
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