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2011年7月 5日 (火)

U-17の冒険が終わった

 日本時間の7/4午前に行われたU-17W杯準々決勝は、残念ながら日本がブラジルに2-3で敗れ、初のベスト4進出はなりませんでした。

 終盤1点差にまでした事で忘れがちですが、内容は完敗だったと思います。この日の試合会場のピッチは、映像でもわかるほど重そうでしかもデコボコしていました。こういうピッチでは個人の能力差がモロに出ます。重馬場で思うようにボールコントロールできない日本選手と構う事なく突破を仕掛けてくるブラジル選手との差は歴然としていて、特に後半開始から半ば過ぎまではやられたい放題でした。終盤選手交代が当たって2点を返し、さらにあと1歩という決定機を作れた事は評価したいですが、今回見せつけられた力の差は真摯に受け止めないといけないと思います。(1点差に詰め寄って、なお同点を狙う彼らの姿には心を打たれましたけどね)

 ただ今回のU-17の戦い方や日本の方向性が間違っているとは思いません。ブラジル選手のような馬力や突破力をつけるなんてのは困難を極めますから、それよりは日本人の良さであるアジリティや判断力、勤勉さをもっと活かしていくべきだと思います。さしあたって身につけて欲しいのはパススピードをもっと速くする事ですかね。重馬場とはこの日はパススピードが遅くてパスをかっさらわれる場面が再三見られましたので。このへんは所属チームでの練習で日々意識して取り組んで欲しいです。

 試合終了後、石毛君や高木三男坊やGKの中村君らが涙している姿にはグッときました。それを慰めるブラジルの監督や選手達、さらには会場から送られた「ハポン!」コールにも。彼らは本当に悔しかったんだと思います。この悔しさを晴らすために、まずはここ2大会出場できていないU-20W杯に出場すべく、彼らが上の世代をどんどん突き上げて欲しいと思います。

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