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2011年6月16日 (木)

勝った事で良しとして(6/15 山形戦)

 前節から始まった中2~3日の5連戦、昨日(6/15)は2戦目がアウスタ日本平で行われました。当然行けるはずもなく、速報が頼りでした。同点にされた報を目にした時は「あーあ、また日本平の雰囲気が悪くなるな」と思ったので、続けて勝ち越しのメールが届いて、最後に試合終了メールが届いた時はホッとしました。ロスタイムも終わりに近付いての勝ち越し弾だったので、生観戦された方はさぞや嬉しかったでしょうね(PKの判定に「?」と思いながら喜んだ人もいたでしょうが。)

<J1 第15節 於 アウトソーシングスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー1 モンテディオ山形

 試合後のヒーローインタビューで高原が「今は勝つ事が大事だから、それで良しとして」とサポーターにメッセージを送っていました。この言葉がこの試合の全てを表しているんじゃないかなと思います。

 特に先制するまでは攻守ともバランスが悪かったですね。立ち上がりから山形に両サイドのウラのスペースを立て続けに使われたからか最終ラインがいつもより低く、全体が間延びしちゃってました。こうなるとただでさえ攻撃時にはウィングの選手がサイドに開いて選手間の距離が開き気味になるのにさらに縦の距離も開いてしまって、前線の3人(特に高原)が完全に孤立。また山形がサイドに完全にフタをしてきたため、唯一の攻め手も喪失。せめて伸二やアレックスが効果的にホールを引き出せれば良かったのですが、アンカーの位置に下がって受けてから次のパスの出し先を探すか前線に張り付くしかしなかったために中盤も機能不全状態。最終ラインと両サイドでしかパスがまわらない状態になってしまいました。これでは山形も守りやすかったでしょう。選手1人1人の運動量でも負けていたし、前半終了間際のPKを決められるか後半開始10分の間に3回ほどあった被決定機で失点していたらたぶん負けていたでしょうね。

 ただ選手交代で流れを変える事ができたのは良かったと思います。小林は相手の最終ラインの前でパスコースを作って受けてそこからパスを散らす事で少しずつ中盤の機能不全を回復させてくれたし、何より枝村起用が当たりましたね。先制点の場面の、イヤなスペースへパッと入り込む嗅覚は彼ならではです。その後も中盤前目で上手くボールを散らし、さらに決定機にも顔を出すなど、際立つ働きをしてくれました。彼らのような流れを変えられるカードを持てたというのはこの先大きいと思います。また88分に失点して、これまでだとガクッとなってしまって反撃も尻すぼみで終わる事が多かったのが、全くそのようなそぶりを見せずに怒涛の攻撃を見せてPKながら勝ち越し点をもぎ取ったのは自信に思っていいと思います。やはり「あきらめない姿勢」というのは重要ですから。この試合をきっかけにメンタル面で逞しさを身につけてくれればと思います。

 個人に目を向けると、スタメンで及第点以上の選手は碓井、ボスナー、太田、高木、高原くらいでしょうか。あとはいまひとつでしたね。一番注目していた平岡については、攻撃には目をつぶるとしても頼みの守備がいまひとつだったのが残念でした。まあ最終ラインとアンカーでは守備の仕方が違うし、特に前半はボールの取られ方が悪くてすぐにアンカーのところがさらされる場面が多かったので、しょうがないところもあるでしょうけどね。あと一番評価が低いのは岩下。PKをとられた場面の応対は最悪でした。もしドローに終わっていたら間違いなく戦犯にあげていたでしょうね。

 まあ勝ったわりには文句の多い試合となってしまいましたが、高原の言う通りこの日に関しては勝った事で良しとしないといけないでしょう。大体開幕戦の柏戦や先月の神戸戦を思えば、10試合を消化して勝ち点を13とっているというのは上出来ですしね。次は一番アウェイを感じさせる埼スタでの浦和戦。ここをしのげば日本平での3連戦を迎えられるので、これまで同様粘り強く勝ち点をもぎ取って欲しいと思います。

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