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2010年7月 4日 (日)

いよいよベスト8

 昨日(7/2)から準々決勝が始まりました。どの試合でも試合前に両チームのキャプテンが人種差別反対運動のためのスピーチをやっていますが、それを見て「もし日本が勝っていたら、長谷部がこれをやっていたんだな」と改めて無念さがこみあげてきました。ただ試合そのものは見ていて面白かったです。ウルグアイ vs ガーナはまだ見ていないのですが、強豪同士の対決はやはり見ごたえがありますね。

○オランダ 2-1 ブラジル

 前半を見る限りではブラジルが圧勝するだろうと思いました。守備面ではスキがありませんでしたし、ボールを奪ってからの攻撃にも迫力がありました。ただこの前半でトドメを刺す事ができなかったのが響きましたね。あと同点にされてからあまりにもバタバタしすぎましたし判定にもイライラしすぎでした。逆転弾を浴びて、さらにフェリペ・メロがラフプレイで一発退場。ドゥンガもルイス・ファビアーノを下げて代わりのFWを入れるなど自分がこれまでやった策以上の事ができず、監督経験のなさを露呈しました。まあここのところずっと勝っていて、負けているシチュエーションに慣れていなかったのでしょうが、それにしてもモロかったですね。一方のオランダは同点に追いつくまではいまいちだったのですが、追いついてからは全体の出足が良くなって前の方でボールを奪えていたし、W杯に入ってからは一番出来が良かったんじゃないでしょうか。過去のチームに比べれば雰囲気はいいみたいだし、これで勢いにのるかもしれませんね。

○アルゼンチン 0-4 ドイツ

 ベスト8の試合の中で一番期待していたんですが、こんなに差がつくとは思いませんでした。ドイツは先制点がとれたのが大きかったですね。あれで守備陣形を保つ事により神経を割く事ができるようになりましたから。またボールを奪ってからは何人もの選手がボールホルダーを追い越していって迫力のある攻撃をしていました。途中、アルゼンチンの個の迫力に押される時間帯もありましたが、よく組織を保って守りきったし、若いチームだけにこれは自信になるでしょう。準決勝も楽しみです。一方のアルゼンチンは、まあ必然の敗退でしょうね。確かに攻撃面での個の力はすさまじいものがあるけど、守備面は何となく個が頑張っているだけというように見えたので、強豪相手にあたるとどうかなと思っていたのですが、的中しちゃいました。ナイジェリア戦の時くらいに全員が一生懸命プレスをかけていれば違ったのでしょうが、監督がマラドーナではなかなかできないでしょう。まあシロウト同然の人が監督をやってそれでW杯で優勝できるようでは困るので、その意味では良かったのではないかと思います。メッシには気の毒ですけどね。

 というわけで、南米の両雄が散りました。欧州勢の逆襲といったところでしょうか。残り1試合はどうなるでしょうね。

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