不甲斐ない再開初戦(7/17 磐田戦)
W杯が終わって、いつもの日常が戻ってきました。エスパルスの再開初戦は磐田とのダービー。いやがうえにも盛り上がる試合ですし、楽しみにしていました。2週間前の甲府とのPSMの出来はあまり良くなかったものの、先週は横浜FMとの練習試合で完勝したと聞いており、仕上がり具合は良さそうに聞こえましたから。
が、結果はスコアレスドロー。しかも磐田に主導権を握られ続けたままでのドローなので、不満が残りました。試合後のスタンドからの拍手もどこか冷たいものだったし、一部ブーイングも聞こえましたから、他の方も同じ思いだったのではないでしょうか。
<J1 第13節 於 アウトソーシングスタジアム日本平>
清水エスパルス 0ー0 ジュビロ磐田
この試合に向けてのコンディション面やメンタル面での準備の差が試合内容を決めたと思います。勝つチャンスはあったものの、磐田の方がやる事がきちんと整理されていたんじゃないかなと思います。
立ち上がりから猛然とチェックをかけてくる磐田に対し、特に前半中頃までは完全に後手にまわってしまいました。守備面のバランスが悪くてバイタルエリアを好き放題に使われていたし、プレスのかけ所がつかめずにパスをまわされて、何度も危険なクロスを上げられていました。攻撃面も中盤の2人が前へ出る動きしかせずにパスを引き出せず、苦し紛れにヨンセンにボールを送っては何度も撥ね返され相手の攻撃につながれるばかり。ほとんどいい所がなかったですね。前半の終わり頃になってやっと中盤で2、3人が潰しにかかれるようになってやっと磐田の勢いを鈍化させましたが、この試合運びの拙さはいい加減なんとかして欲しいものです。
後半は磐田のプレスが幾分緩んだ事と、攻守に顔を出せる真希を入れた事でボールを持つ時間は長くなりましたが、今度は攻撃面のアイディア不足が目立ちました。何か真ん中に固まり過ぎてサイドをほとんど使えなかった気がします。サイドからクロスが上がったのは1本くらいでしょう。両SBのオーバーラップも効果的なものがなかったですしね。グラウンドを広く使うという部分はまだ甲府戦の前半の方が良かったと思います。そこは本田あたりは猛省して欲しいですね。
個々の選手の動きを見てもどこか重かったし、攻守両面のバージョンアップをこの中断期間中に図ってきたはずなのですが、少なくともこの試合に関してはそのような効果は見られず、むしろハードなフィジカルトレーニングによる疲れが抜けきれていない負の面が目立ちました。もちろんこの試合だけで中断期間のトレーニングを評価する事はできませんし、これから体が動けるようになれば効果が表れてくるのかもしれませんが、ちょっと今の状態では不安ですね。
正直収穫なんてものはなかったし、日本平でのダービーで勝ち点1しかとれなかったのは悔しいですが、今のチーム状態で中途半端に勝ってしまうよりは引き分けの方が、選手達に危機感が芽生えて、長い目で見れば良かったのかもと今は思っています。次は強敵の名古屋とアウェーで戦うので苦戦は必至ですが、選手達がこの試合で感じた悔しさを胸に強い気持ちで臨んでくれればと思います。
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