相性は良いけれど（5/29 柏戦）

　本題の観戦記の方をば。

　日立台は、数少ないサッカー専用スタジアムですから、嫌いではないです。僕の家からもさほど遠くはないし、何よりエスパにとってはここ４年で３勝している相性の良いスタジアムですしね。ただいかんせん雨が降った時の逃げ場がほとんどないのが難点です。おまけに去年鹿サポが起こした騒ぎによりホーム側とアウェー側とで入り口から完全に分離されるようになり、メインスタンドのアウェー寄りスタンドもビジター指定席という扱いになった分メインの中央に行けなくなり、アウェーサポが雨よけをする場所が全くなくなってしまいました。

　という事で、昨日の試合は間違いなく雨が降るという予報だったので、完全防備の体制で行きました。幸い雨には降られなかったものの、雨よけの場所については考えてくれないかなと思いますね。雨さえ気にならなければ臨場感のあるいいスタジアムだと思うので。

　＜ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第4節　於　日立柏サッカー場＞

　清水エスパルス　2ー1　柏レイソル

　

　まず失礼ながら柏の出来が悪かった事は差し引かないといけないと思います。前線からのプレスは厳しかったですが、その後ろの守備がルーズな感じでしたね。試合開始早々に失点してしまうのも続いているみたいだし、案外大分より状態は良くないかもと思いました。

　ただそれを差し引いてもエスパの出来は良かったと思います。特に前半は、先制点に象徴されるようにテンポ良くパスがまわっていて、あと1、2点入っていてもおかしくありませんでした。まずヨンセンがポスト役としてだいぶ機能するようになって、それに伴って周りが安心して動けるようになってきた気がしますね。全体の運動量が上がってきているように思います。おまけに長いボールでのサイドチェンジとかも効果的に織り交ぜていて、前半の攻めは見ていて楽しかったですね。守備でも前線、中盤から追い込んで相手を自由にさせていなかったし、多少押し込まれても最終ラインが体を張って守れていて、崩される場面はほとんどなかったと思います。内容的にはまた少し良くなってきたなという感じがしました。

　ただ３点目をとれなかった事と、後半相手が攻めに出てきたのにお付き合いする形になって攻め合いみたいな感じになってしまったのは反省すべき点かなと思います。まあ前者の方は、ラストパスとシュートの精度の問題でチャンスを作るところまでは出来ているので、あとは練習で精度を高めてもらうしかないですね。後者の方については、ゲームコントロールの問題で、ちょっとカウンターに意識がいきすぎていたのではないかと思います。向こうが攻めに出てきたのを利用して逆にボールキープしながらスキを窺うくらいの戦い方が必要だったのでしょうね。まあこのへんもまだ今年になって勝ち慣れていない事からきている事だと思うので、これから勝ち試合を重ねていく事で良くなっていくのではないかなとも思っています。少なくとも去年はできていた事ですからね。

　最後は「誤報騒ぎ」もあって落ち着かない展開となってしまいましたが、何とかアウェーで勝ち点３を積み上げて前節のホームでの敗戦を取り返す事ができました。ただ次のホームでの試合を勝たないと意味はありません。相手の千葉もウチを倒せば上に上がれるという事で気合を入れて来るでしょうが、何としても次も勝ち点３をもぎ取って欲しいと思います。