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2007年9月 4日 (火)

劇的!(9/1 磐田戦)

 19時からエコパでの開催となると帰るのが大変だなとは思いましたが、「やっぱダービーだから」と思い直して、エコパまで行って来ました。途中どうなる事かと思いましたが、「見に行って良かった」と心から思える試合となりました。昨年夏のダービーの完勝も心地良いものでしたが、この日の帰りも一味違った心地良いものとなりましたね。

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<J1 第24節 於 エコパスタジアム>

 清水エスパルス 1-0 ジュビロ磐田

 とはいえ、内容的には磐田の方が上回ってましたね。再開後の6試合で一番出来は悪かったと思います。

 この日のエスパは児玉が出場停止で、左SBには兵働が入りました。磐田はその穴を突くべく犬塚を右サイドに張らせDFの加賀がフォローに入るなどして、こちらの左サイドを執拗に突いてきました。2トップにはマンマークで付いてボールをおさめさせなかったため、エスパのDFラインは思うように上げられずかなり厳しい状況におかれました。早々に兵働の左SBをあきらめて岩下を入れてなんとか前半は凌ぎましたが、後半磐田は頭から太田を投入してさらに左サイドにゆさぶりをかけ、それでも駄目ならと船谷をイチにぶつけて両方から仕掛けてきて、それに対しこちらは終始後手後手にまわる展開となってしまいました。選手の出足もウチを上回っていたし、大事な試合で手札の限りを尽くしてぶつかってくる磐田はさすがだなと思いました。ただ悲しい事に(もちろんこちらにとっては幸いな事に)攻撃が単調でクロスの精度も低く、試合を支配した割には決定機をほとんど作れなかったのが磐田にとっての敗因といえるでしょうね。

 一方磐田の単調な攻めを差し引いたとしても、この日の両CBの頑張りは見事でした。特に和道は文句なしのMOMでしょう。何度となくクロスを入れられてもことごとくはね返し、たまに仕掛けてくる中央での崩しにも落ち着いて対応して、前田にもほとんどフリーでシュートを打たせませんでした。西部がファインセーブする場面がほとんどなかった事も彼と青山の頑張りを表していると思います。また岩下が練習試合でもやった事のない左SBに入りながら落ち着いて対応し最終ラインを落ち着かせてくれたのも大きかったですね。ここのところ彼が与えられた役割を忠実にこなしてくれているのは心強い限りです。イチもよくカバーに入ってくれたし、彼らの奮戦があればこその勝利でしょう。

 攻撃陣は磐田によく研究されて思うように力を出せませんでしたが、それでも80分過ぎから立て続けに4度ほど決定機を作って川口を慌てさせたあたり、攻めにまわった時の精度は磐田より上だなと思いました。また最後のセットプレーも狡猾でしたね。フェルナンジーニョがすぐに立てないとわかると西澤を入れて相手のマークを混乱させ、和道に相手DFをブロックさせてジェジンが先にニアに飛び出し、それを見逃さずに淳吾がドンピシャの低いボールを入れてゴールゲット! このあたりの駆け引きの上手さは今までになかった事で、チームとしての成長を感じさせる場面でした。

 最初に書いた通り、内容的には決して良くなかったと思います。ただ苦しい試合をロスタイムの決勝点でモノにし、しかも相手が磐田となれば勢いの出ないのがウソでしょう。ここのところの連戦で疲れているとは思いますので、まずはゆっくり休養をとって、反省すべきところは反省して、万全の準備をして次の甲府戦にこの勢いをぶつけて欲しいと思います。

P.S この日のエコパはアウェーゴール裏席が隔離されました。「今までやっていなかったのに何で?」と思いましたが、試合前に磐田サポが明らかな挑発をしかけてエスパサポと小競り合いになるのを見て、無理もないかなと思いました。ここのところの成績の悪さに苛立っていたのでしょうね。これだと来年はエスパも同じ措置をしないといけないかもしれませんが、磐田サポって日本平のアウェー席を一杯にできないので、さてどうするでしょうね。

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