言い訳できない完敗（6/10 FC東京戦）

　約１か月ぶりで日本平に行ってきました。事前の天気予報があまり良くなかったのですが、静岡の方は昼過ぎから急に晴れてきたようで、いい天候の下で観戦する事ができました。一方、試合の方は、こちらも予想もしなかった完敗で、悪い意味で裏切られてしまいました。

　こちらはジェジンが先週末の国際試合で負傷してしまって欠場。またフル代表やU-22代表に多数とられて思うように練習できなかったというハンディはあったとは思います。ただFC東京もワンチョペ、石川など何人かを負傷等を欠いていました。つまり条件は一緒だったわけで、その意味で言い訳のできない完敗だったと思います。

＜Ｊ１　第14節　於　日本平スタジアム＞

　清水エスパルス　1－3　FC東京

　とにかくボールへの寄せの部分で負け続け、セカンドボールをほとんど拾えなかった事が敗因だと思います。

　立ち上がりFC東京はロングボールを多用してこちらのDFラインを下げさせようとしてきましたが、それにまずまんまとハマってしまいました。また中盤も相手がドリブルを仕掛けてくるとズルズルと後退してしまって、ペナの前でかろうじて守っている状態になってしまいました。それでも相手が精度の高い攻撃を仕掛けてきたわけではなくて、結構アバウトなボールを上げてきてくれたのですが、そのボールに対する対処が悪くてすぐに拾われてしまうという悪循環。もう前半半ばにしていつ点をとられても不思議ではない状態だったし、その中で１失点で済んだのはラッキーだったと思います。ところが後半、さあこれからという時にカウンターからあっさり失点。中盤でのボールへの寄せの甘さは最後まで修正されず、最終ラインも右往左往するばかりで、これが１試合１失点以内に抑えてきたチームか、と思わずにいられないほど守備がお粗末だったと思います。

　冒頭にも書きましたが、ボールへの寄せの部分で負け続けたのは腹立たしいとしかいいようがありません。あれでは勝負にならないですよ。また戦術的な部分として、相手がドリブルで突っかけてくる時にあっさりと下がってしまう守備の仕方にも問題があったと思います。基本的にウチはあまりタックルを仕掛けない守り方をしてますが、その分相手のスピードを殺すように寄せるという事が今まではできていたはず。それが広島戦で相手が仕掛けてきた時に続き、この日もまるでできていなかった。チームとして守備の約束事をもう１度徹底すべきではないでしょうか。ただそうした約束事もボールへの寄せを早くするところができていなければ機能しないでしょうけど。

　攻めに関してはもう書く気にもならないですね。まああれだけセカンドボールを拾えなかったら勝負にならないでしょうし、ラインがどんどん下がってトップと中盤の間があれだけ空いてしまったら駄目ですね。ただあまりにつまらないパスミスが多かったのは気になりました。

　僕がもう一つ書きたいのは後半の選手交代についてです。長谷川監督は後半15分過ぎに矢島、淳吾に代えて西澤、岡崎を入れてきました。まあ前線でボールをおさめる事ができていなかった矢島を下げたのはわかるのですが、淳吾を下げたのは納得がいきません。確かに守備面は機能しませんでしたが、攻撃面では兵働とともにあちこちに顔を出してなんとか中盤を機能させようと奮闘しているように見えました。その淳吾を下げてしまった事で中盤でボールを受ける選手が減ってしまい、パスまわしができなくなってしまいました。また代わって入った西澤、岡崎がフェルナンジーニョとともに前線に張り付いてしまった事もそれに輪をかけてしまいましたね。まあ岡崎は何とかボールを引き出そうと前線で動いてくれていたのですが、西澤がただ前に張り付くばかりで何もできなかった事には失望しました。矢島も決していい出来ではありませんでしたが、あれなら矢島が先発なのも理解できます。

　まあリードされているという事で前線を代えるという意図は理解できるのですが、生命線のはずの中盤をおろそかにしてしまっては駄目でしょう。あそこで代えるなら枝村だったと思うし、長谷川監督のこの交代には大いに疑問を感じました。

　これで日本平では今年４敗目です。しかも全くいいところのない試合。こんな試合を日本平で見せられたのは一昨年のＧ大阪戦以来かと思います。幸い翌週に汚名返上のチャンスがあるわけですから、選手、スタッフとも猛省してもらって次の横浜Ｍ戦に備えて欲しいと思います。

　断っておきますが、これ以上日本平で無様な姿をさらす事は許されないですよ。

（6/11 追記）

　今季の日本平での敗戦は３回目ですね。失礼しました。